もうすぐ創業100年!ハマっ子の給食パンでも有名な「かもめパン」

「横浜の子どもの3分の1はかもめパンでできている!?」と言われるほど老舗のかもめパン。横浜市内の小学校に通った皆さんの中には、給食パンの懐かしい思い出がある人もいるのではないでしょうか。

かもめパンは、現在でも横浜市立小学校約340校のうち約100校へ給食パンを提供しており、直営店や工場の直売所にも多くのファンが連日訪れる人気のパン屋さんです。今回は、ハマっ子に愛されるかもめパンの魅力をたっぷりご紹介します!

無添加パン、天然酵母パンなど300種類を製造

(出典:かもめパンホームページ)

かもめパンが製造しているパンは、なんと300種類! 無添加パン、天然酵母パン、国産小麦パン、アレルギー対応パンなどバラエティ豊かです。お客様のリクエストに応えているうちに、ここまで多くの種類になったとのこと。市民とともに発展してきたパン屋さんなんですね。

かもめパンは素材へもこだわっているんです。国産小麦ひとつとっても、パンの種類によって小麦を使い分けており、100%無添加のパンも何種類も作っているそうです。添加物を気にする人やお子様でも、安心して食べられます。

そんなお客様想いのかもめパンは、本店(京浜急行井土ヶ谷駅から徒歩8分)や南太田店(京浜急行南太田駅から徒歩5分)に加え、横浜市内のいくつかのスーパー、「minne」や「rebake」といったECでも買えます。遠方にお住まいの人もかもめパンの味が楽しめるのは嬉しいですね!

本店と南太田店には、サンドイッチや焼きそばパンなど店舗限定のパンもあります。

(出典:かもめパンホームページ)

サンドイッチは毎日職人さんが手作りしているそうです。タマゴサンド、ポテトサラダサンド、ツナサンド、ハムサンド、チーズサンド、パストラミサンド、カツサンドと種類もたくさん!

朝ごはんはもちろん、ランチに食べてもしっかり満足できそうです。

(出典:かもめパンホームページ)

焼きそばパンは珍しい丸い形。パンの中にたっぷり焼きそばが入っています。焼きそばパンって、なぜかたまに無性に食べたくなりますよね。

(出典:かもめパンホームページ)

かもめパンでは、シュトーレンも作っています! シュトーレンとはドイツで古くから食べられているパン菓子で、洋酒に漬け込んだドライフルーツやナッツが練り込まれているものです。本場ドイツでは、クリスマスの4週間前からシュトーレンを一切れずつ食べる習慣があるそうです。

かもめパンのシュトーレンは、2017年に「パングランプリ東京」で優秀賞を受賞しており、その美味しさはお墨付き!

他にもブランデーケーキなどもあるので、ちょっとしたお土産やお祝い事の時に役立ちそうです。

懐かしいあげパンも、お店で買えます

(出典:かもめパンホームページ)

学校給食でおなじみのあげパンも、お店で買うことができるんです。かもめパンのYouTubeチャンネルによると、あげパンは砂糖をまぶしたプレーン味やきなこ味、シナモン味、そしてメープルやラムレーズンもあるそうです。1日3回、あげたてがお店に並びます。懐かしい味が恋しくなったら、お店に足を運んでみてくださいね。

さらには、最近ではお店で売れ残った「ロスパン」の冷凍販売も始めたそうです。食品ロスへの対応もしているとは、老舗ながら時代を先駆けるパン屋さんですね!

創業は大正時代。横浜の食を支え続けた老舗

(出典:かもめパンホームページ)

かもめパンは1924年(大正13年)に初代・藤江喜太郎が米菓製造会社「三河屋」として創業されました。パンを作るようになったのは昭和20年で、戦中・戦後の食糧難を支えるために配給用のパンを製造したのが始まりです。その後まもなく始まった学校給食のパンも、かもめパンが製造することになりました。

「かもめパン」という名前は、かつては神奈川県庁の食糧課に付けてもらった愛称だったそうです。社名が「かもめパン」になったのは昭和40年。横浜にあるパン製造企業の社名には、神奈川県の鳥である“かもめ”の名がふさわしいとのことで、社名が変更になりました。

かもめパンは、店舗やスーパーでの販売、学校給食の他にも、市内有名ホテルや結婚式場、レストランなどにも商品を卸していて、横浜市民の生活やお祝い事に欠かせない存在になっています。

もうすぐ創業100周年!

(出典:かもめパンホームページ)

1924年に創業したかもめパンは、もうすぐ創業100周年を迎えます。写真は昭和30年代のみなと祭の風景。食パンを持ったかわいらしいキャラクターが映っていますね。「みなとが生んだ かもめパン」の文字も見えます。

「美味しいパン」「安心・安全なパン」「食べて健康につながるパン」の3つを柱としてパン作りの商品開発を行っているかもめパン。「手をかけて美味しいものを作る」という創業以来の理念の元、長く発展するための要は技術の継承だと考え、創業100周年、その後の100年を目指して企業努力を重ねています。今後もお客様のニーズや時代に合ったパンを作り、地元横浜に根差したハマっ子に愛されるパン屋さんとして発展し続けたいとのことです。

横浜市民の皆さんはもちろん、他の街で育った人も、かもめパンで毎日焼きあがるパンを食べれば、どこか懐かしさも感じるのではないでしょうか。忙しい毎日の中で、ホッとするひとときを過ごせそうです。

かもめパン本店
住所: 横浜市南区永田東2-10-19
電話:​ 045-713-9316
営業時間: 平日・土曜 7:00~19:00、日曜・祝日 7:00~18:00
定休日: 水曜日

かもめパン南太田店
住所: 横浜市南区南太田1-44-2
電話:​ 045-711-3404
営業時間: 8:00~18:30
定休日: 水曜日

この記事を書いた人

  ライター名  御代 貴子
プロフィール 横浜に何かと縁があるフリーライター。幼少期の夏休みは横浜の親戚の家で過ごし、大学生活も横浜で送る。現在も神奈川県在住。東北の港町で育ったせいか、海辺の街並みが好き。趣味は飲酒しながらの料理。