【2024年3月15日リニューアル】横浜美術館の見どころを一挙紹介

(出典:横浜美術館 公式ホームページ

横浜を代表する美術館といえば、みなとみらい21地区にある横浜美術館です。

1989年の開館以来、多くの貴重な所蔵品が展示され、これらのアート作品を通してたくさんの人の心を豊かにしてきました。

そんな横浜美術館は、ただいまリニューアル中。もうまもなく、リニューアルオープンを迎えます。

今回は、横浜美術館の概要やリニューアルの全容、リニューアルオープン後のイベントについてご紹介します。

横浜美術館とは

撮影:新津保健秀 (出典:横浜美術館 公式ホームページ

みなとみらい21地区にある横浜美術館は、1989年に開館し、2024年で開館35年を迎えます。

みなとみらい駅から横浜美術館に向かうと、石造りのシンメトリーな建物がひときわ目をひきます。この建物を設計したのは、日本を代表する建築家である故・丹下健三氏。東京都庁第二本庁舎やフジテレビ本社ビルなどをはじめ、有名な建築物を多く生み出した建築家です。

横浜美術館は、9つの展示室、24万冊以上の蔵書がある美術図書室のほか、アトリエなどもあり、国内でも有数の規模となる美術館です。

所蔵品は約1万3千点。横浜にゆかりの深い作家の作品や、ダリ、ピカソ、マグリットをはじめとする世界的に評価されている作家の作品など、横浜が開港した19世紀後半から現代にかけてのさまざまな作品を所蔵しています。その中から、テーマごとに行うコレクション展や企画展が開かれています。

リニューアルのポイント

(出典:横浜美術館 公式ホームページ

横浜美術館は、2021年3月から2024年3月まで、開館以来はじめての大規模リニューアル期間に入っています。

リニューアルオープンが予定されているのは、2024年3月15日。まもなく、新しい横浜美術館がお目見えします。どんな美術館が誕生するのでしょうか。

横浜美術館の公式ホームページにある蔵屋美香館長のメッセージによると、「いまやどの美術館、博物館にも求められる『多様性の実現』という課題に、横浜らしいやり方で応える」とあります。

江戸時代に日本開国の地となった横浜は、西洋をはじめとする外国文化と日本文化が混じり合い、独特の雰囲気をまとう街として栄えてきました。

異文化とともに発展してきた横浜で、新しいものに出会い、受け入れ、共存する。そんな体験をアートを通してできると思うと、ワクワクしてきますね。間近にひかえたリニューアルオープンが、今から楽しみです。

新しい横浜美術館の見どころは?

今回の大規模リニューアルは、これまでは美術館に行くことが少なかった人にも気軽に訪れてほしいとの思いを込めたそうです。

中でも、館内に入ってすぐにあるエントランスホール「グランドギャラリー」と、美術館の前に広がる「じゆうエリア」の整備に力を入れたそう。

また、これまで3階にあった美術図書館をアクセスしやすい地上階に移したとのこと。グランドギャラリー内にはエレベーターが設置され、ベビーカーや車いすでも移動しやすくなります。

さらには、カフェやショップもリニューアル。美術館に入らなくとも、カフェやショップだけの利用も大歓迎とのことです。

こうしたリニューアル計画からは、多くの人に、アートを身近に感じてほしいという気持ちが伝わってきます。

リニューアル直後のイベントにも注目!

(出典:横浜美術館 公式ホームページ

2024年3月15日のリニューアルオープンと同時に開かれるイベントが、「第8回 横浜トリエンナーレ」です。

横浜トリエンナーレとは、2001年から横浜市で3年に一度開かれている、現代アートの国際展です。

文化芸術創造都市としての横浜の発展と、多様性を受け入れる心豊かな社会づくりに寄与することを方針にかかげています。

第8回となる今回は、「野草:いま、ここで生きてる」という全体テーマのもと、無料の展示をはじめ、誰もがアートに親しめる多くのプログラムが用意されています。

横浜美術館以外の会場にも、あらゆる国籍のアーティストによるアートが展示され、「まちにひろがる横浜トリエンナーレ」がくり広げられる予定です。みなとみらい21地区や周辺エリアを訪れると、思いがけずアート作品に出会えるかもしれません。

横浜美術館は、みなとみらい線みなとみらい駅から徒歩3分、JR根岸線、横浜市営地下鉄桜木町駅から徒歩10分です。また、駐車場もあるので車でも出かけやすいスポットです。

これまでアートに縁がなかったというビギナーの人も、このリニューアルをきっかけに、ぜひ横浜美術館に訪れてみてはいかがでしょうか。

【スポット情報】横浜美術館

  • 住所: 横浜市西区みなとみらい3-4-1
  • 電話:045-221-0300
  • 営業時間:10:00〜18:00
  • 定休日:木曜日、年末年始(※2024年3月14日まではリニューアルに伴い休館中)
この記事を書いた人

  ライター名  御代 貴子
プロフィール 横浜に何かと縁があるフリーライター。幼少期の夏休みは横浜の親戚の家で過ごし、大学生活も横浜で送る。現在も神奈川県在住。東北の港町で育ったせいか、海辺の街並みが好き。趣味は飲酒しながらの料理。

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